ハワイシニアライフ協会でHawaiiの旅(滞在)を10倍楽しむ!

みるみるうちに会社が飛躍
ハワイに恩返しをする豊かな日々

Q.社会復帰のタイミングと
 その後のご活躍の経緯は?

 18日ぶりに、お葬式の翌日には何もなかったような顔をして出勤しました。会社があり働くことができる、というのは、幸せなことでした。取引先に「18日間、何をしていたの?」と聞かれても「まあね」と言って済ませ、通常以上に猛烈に仕事をしましたね。そうしたら、その年の売り上げが、過去最高に達し「Pacific Business News」というハワイの経済新聞でハワイ州内の広告代理店25社のうちNo.10に選ばれたんです。さらに、その年から始まった女性が経営する優良企業のランク付けでは、その後連続10回ほど入賞。ノミネートの条件はその経営者がクリエイティブであること、指導性があること、コミュニティ活動ができること、の3つです。ハワイで暮らす日本人が“コミュニティ活動に貢献する”ということは、珍しいことなんですよね。

 ハワイが好きなシニア層の方々にさらにハワイ滞在を楽しんでいただけるように、という目的で設立した「ハワイシニアライフ協会」のほか「Visitor Aloha Society of Hawaii」という組織の活動には10年以上携わっています。これは世界中から来る観光客のみなさんが、いろいろな災難や犯罪に見舞われた時に救援するNPOです。

 私は人に親切にすることが嫌いではないし、振り返ってみると、私もこのハワイでたくさんの人に支えられて来たことに気が付きます。例えば、特別大事な調査レポートを落とし、大量の書類が交差点で空を舞ったことがあったのですが、人々がすごい勢いで拾ってくれました。また、真夜中に車がパンクしてどうしようもない時、お巡りさんが来て直してくれて……本来パンクを直すのはお巡りさんの役目ではなくて、もっと大切な仕事が他にあるのに、一生懸命になって助けてくれた……そんなことは枚挙にいとまがないんですよ。だから、私もみなさんにお返しがしたい気持ちがあるんです。今後はこのような社会貢献にさらに取り組んでいきたいですね。

 

Q.現在の梨本さんの輝きの秘密、
 人生の格言を教えてください。

 お気に入りの休日の過ごし方は、大好きな水彩画を描いたり(トロピカルの花、フルーツ、木、ハワイにしかないようなものを画面に大きく描く)オーガニックの食材で料理をしたり、といったことですね。自宅のインテリアはハワイアン的な自然なモチーフの暖かい雰囲気です。部屋中緑がいっぱいなんですよ。また、ローカルのコーラスグループに所属してリード(メゾソプラノ)を楽しんでいます。リラックスしたい時はサンディビーチで夕焼けの空をみながら、寝っ転がったりするのも好き。水と海には癒されますね。もちろん、ハワイは森もたくさんあるので、木の多いところへ出かけて森林浴するのも気持ちがすっきりしていいですよ。

 メンタルな面では、私は苦境に立ったときや、解決しなきゃならないことがある時、英語で「Things fall into place」という言い回しがあるんですが、すべてのことは、必ずある場所に辿り着くと言う意味なのね、そこが地獄か天国かわからないけれども、物事は落ち着くところに落ち着くものだと、必ずそう思うようにしているんです。「Things fall into place (絶対、何とかなるんだ)」と。明日の朝一番でプレゼンがあって、ドキドキしていても深呼吸をして「Things fall into place」と唱える。これは何というのかしら、一種の仏教的な信念かもしれない。

 それともう一つ、1つを失って1つをゲインするという言い方があるんですけど、主人を亡くした後に、娘がかわいい赤ん坊を産んでれたの。私と主人の血を受け継いだ孫娘を。私は最愛のダーリンをロスしたけれども、メリアちゃんという愛おしい女の子をゲインしたわけでしょう? だから世の中はそう悲しいことだけではなくて、やっぱり「Things fall into place」ということになるんだと思うんですよ。

梨本昌子さんの「美麗伝」いかがでしたか? 世界を舞台にそのバイタリティで次々に新しい扉を開けて突き進む姿は、まさに「ファーストレディ」。強さとキュートさをバランス良く持ち合わせた、大変魅力的な女性です。ハワイ州の経済や文化におけるリーダー的存在でもある彼女。この先に、どんな扉が待っているのか、これからも梨本社長から目が離せません。

梨本昌子さんへのメッセージはコチラ info@thankyouparty.com へお送りください。

在ホノルル日本国総領事館で元総領事と

シャネル、ティファニー初め8つの大ブランドが入っているクライアントがLuxury Rowに名義変更。NYのクライアントであるオーナーと

ご自身が描く美しい水彩画が飾られた社長室にて。いつもニコニコを目指して

●Profile 梨本昌子(なしもと・まさこ)ナシモト&アソシエイツ社長 東京都出身。早稲田大学文学部社会学科卒業後、PR業界で活躍。当時世界一の広告代理店J.ウォルター・トンプソン社にスカウトされ、若干27際で同社の日本PR部門を設立、部長に就任。結婚を機に退職後、グアムへ。1982年にハワイへ移住。PR/広告エージェンシー「ナシモト&アソシエイツ」を設立。ハワイを代表する経済紙「Pacific Business News」にてハワイのトップ広告代理店ベスト2o社にランクインしている。2007年に発足したNPO「ハワイ・シニアライフ協会」の発起人兼副会長であり、「リーテル・マーチャンツ・オブ・ハワイ」のエグゼクティブ・コミッティーなど公的な会の要職も務める。著書に「ハワイ生活事典(Hakuba Super Handbooks)」「タイムシェア・リゾートで暮らすハワイ(マリン企画)」がある。

 


CHAPTER

少女時代 送辞を読む優等生少女のもう一つの顔は徒競走1位のお転婆娘
新入社員時代 女性採用ゼロの難関を突破し、着物で外交をこなす20代前半。
キャリア時代 「梨本の10カ条」の条件を提示し、新天地へ飛び立ち、仕事に夢中だった頃
新婚時代 運命のダーリンと出会い、結婚の条件を提示
起業時代 ハワイでゼロから起業し、ナシモト&アソシエイツを誕生させた
家族との日々 働くママとして家族を支え、最愛の夫の死を乗り越えて……
今、そして未来 みるみるうちに会社が飛躍ハワイに恩返しをする豊かな日々

Q1 退職パーティっていくらくらいかかるの? Q2. コーディネーターは何をしてくれるの? Q3 どんな内容のパーティなの?